キュウリを襲う害虫イモムシの駆除法!お酢とBT剤で守る家庭菜園

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キュウリを襲う害虫イモムシの駆除法!お酢とBT剤で守る家庭菜園

こんにちは、おーしん菜園へようこそ。家庭菜園でキュウリを育てていると、みずみずしい緑の葉っぱを見るだけでワクワクしますよね。でも、ある日突然、大切なキュウリの葉っぱがボロボロに食べられていたり、怪しいフンが落ちていたりして、ショックを受けたことはありませんか。

せっかくここまで大きく育てたのに、正体不明のイモムシに荒らされてしまうのは本当に悲しいですし、どうしていいか分からなくて不安になりますよね。実は、キュウリにつく害虫のイモムシにはいくつか種類があって、それぞれ食べ方や隠れ場所にユニークな特徴があるんです。

ただ葉っぱを食べるだけじゃなくて、実が落っこちてしまう原因になったり、お花が雄花ばかりになってしまうトラブルに繋がったりすることもあるので、早めの対策が欠かせません。でも安心してくださいね。

家庭菜園で育てている株数が少ないのであれば、基本的には見つけたら捕殺して、お酢スプレーなどで卵を産み付けられないようにガードすれば、しっかり守り切ることができますよ。

この記事では、キュウリを悩ませる害虫のイモムシたちの正体や、見つけ方のコツ、そしてお家で簡単にできる自然派の防除方法まで、私の実体験を交えながら分かりやすく丁寧にお話ししていきます。

一緒においしいキュウリをたくさん収穫できるように、トラブルを乗り越えていきましょう。

キュウリを襲う害虫のイモムシ対策

キュウリを襲う害虫のイモムシ対策
おーしん菜園

キュウリの栽培エリアを毎日見回っていると、昨日まではきれいだった葉っぱに大きな穴が空いているのを見つけることがあります。それは、どこからかやってきたガの幼虫、つまりイモムシたちの仕業かもしれません。彼らは驚くほどのスピードで葉っぱを平らげてしまうので、まずはその正体を突き止めることが第一歩ですよ。

葉やつぼみを好むウリノメイガ

キュウリの葉っぱが不自然にくっついていたり、くるっと巻いているのを見かけたら、それはウリノメイガという害虫の幼虫がいるサインかもしれません。

このウリノメイガの幼虫は、大きくなると24ミリくらいになる鮮やかな薄緑色のイモムシです。一番の目印は、背中にスーッと2本の白い縦線が通っていること。

若い頃は葉っぱの裏側から表面の皮だけを残して優しく削り取るように食べるのですが、成長してくるとタフになり、自分で出す糸を使って葉っぱを器用につづり合わせ、その内側に引きこもって激しくムシャムシャと食べ進めます。

ウリノメイガが怖いのは、葉っぱだけにとどまらない点です。数が増えてくると、なんとキュウリのつぼみや花の内部、さらには収穫間近の果実の表面や茎の中にまで潜り込んで中身を食い荒らすことがあります。実の中に侵入されると、せっかくのキュウリがドロドロになって台無しになってしまうので、本当に油断できない存在ですよ。

成虫はワタヘリクロノメイガとも呼ばれるガで、羽を広げると24ミリくらい、白くて透き通ったきれいな羽の周りを黒褐色の帯がぐるりと縁取っています。

日中は日陰の葉裏にじっと隠れていて、夜になると活動を始めて卵を1粒ずつ産み付けます。特に8月から9月にかけての暑くて雨が少ない時期に爆発的に増える傾向があるので、真夏の栽培では特に注意深く観察してあげてくださいね。

シャクトリムシ状に進むウリキンウワバ

もう一種類、キュウリの栽培で強烈なインパクトを与えるイモムシが、ヤガ科の仲間であるウリキンウワバです。

この子は成長すると40ミリほどにもなる大型のイモムシで、全体はきれいな淡い緑色をしています。背中に2本の白い線、お腹の横側には太くてはっきりした白い帯があるのが特徴です。

歩き方が問いも個性的で、お腹の脚が少なめなので、いわゆる「シャクトリムシ」のように体を大きくUの字に曲げながらペコペコと進みます。このユーモラスな動きとは裏腹に、食べる量はウリノメイガの比ではないくらい旺盛なんですよ。

発生のピークは少し涼しくなってきた9月から11月頃の秋作の時期に多く見られます。成虫は体長が20ミリ、羽を広げると40ミリくらいある暗い灰色のガで、こちらも夜の間に飛んできて葉っぱの裏側に卵を産み落とします。

気がつくとあっという間に大きくなって、一晩で葉っぱを葉脈だけにしてしまうこともあるので、秋の涼しい風が吹き始めた頃こそ、しっかり目を光らせておきましょう。

擬態で見つけにくい幼虫の特徴

「毎日キュウリを見ているのに、なぜかイモムシが見つからない。でも葉っぱは確実に減っている」というお悩みをよく耳にします。実はそれ、イモムシたちの「擬態」のテクニックに騙されている可能性がとても高いです。

特にウリキンウワバの幼虫は、キュウリの植物体に化けるのが信じられないくらい上手。体表のあちこちに小さなトゲトゲした突起が生えているのですが、これがキュウリの茎や葉っぱに元から生えている硬いチクチクした毛の質感とそっくりなんです。

色もキュウリのフレッシュな緑色と完全に同化しているため、茎にまっすぐ這いつくばっていると、目の前にいてもただの茎の一部に見えてしまうことがよくあります。

イモムシを見つけるための裏ワザ
じっと葉っぱを見るだけでは見落とすので、まずは株元を見てみましょう。土の表面や下の方の葉っぱの上に、黒くて丸い小さな粒々(イモムシのフン)が落ちていませんか。

もしフンを見つけたら、その真上のあたりを重点的に、葉っぱの裏等や茎の分岐点を下から覗き込むように探してみてください。きっと、茎に化けた大物が隠れているはずですよ。

放置すると発生する流れ果の恐怖

イモムシに葉っぱを食べられても「まぁ、実さえなってくれればいいや」と放置してしまうのは絶対に禁物です。葉っぱを失うことは、キュウリにとって致命的な大ダメージに繋がります。

キュウリの花が咲いたのに、その下の小さな赤ちゃん実(子房)が大きくならず、黄色くなってシワシワに萎れて落ちてしまう現象を「流れ果(ながれか)」と呼びます。これは病気や受粉の失敗と思われがちですが、実はウリノメイガやウリキンウワバに葉っぱをたくさん食べられてしまったことによる「光合成産物の不足」が主な原因です。

キュウリは受粉しなくても実が大きくなる強い単為結果性を持っていますが、実を大きくするためには、昼間に葉っぱが太陽の光を浴びて作った栄養(炭水化物)が夜の間に大量に送り込まれる必要があります。

イモムシに葉っぱをボロボロにされて工場である葉面積が減ってしまうと、株全体のパワーが足りなくなります。その結果、キュウリ自身が生き残るために「この実はおてられない」と判断し、自ら栄養を絶って落果させてしまうのです。これが流れ果のリアルなメカニズムです。

栄養不足で雄花ばかりが咲く理由

栄養不足で雄花ばかりが咲く理由
おーしん菜園

「最近、キュウリの花はたくさん咲くのに、どれを見ても雄花ばかりで雌花がちっともつかない」という不思議な現象に直面したことはありませんか。これも実は、イモムシの食害による株の栄養ストレスが引き起こしている生理障害なんです。

キュウリの花芽は、できたての初期段階ではまだ男の子(雄花)になるか女の子(雌花)になるかが決まっていません。その後の栄養状態や水分のバランスといった環境の刺激によって、どちらに変わるかが決定されるという、とても面白い性質(性表現の可塑性)を持っています。

イモムシに葉っぱをたくさん食べられると、地上部だけでなく、地下にある根っこにも栄養がいかなくなってしまいます。根っこの元気がなくなると、土から水や窒素などの大切な肥料を吸い上げる力がガタ落ちしてしまいますよね。

そうすると、植物体内は深刻な飢餓状態になります。エネルギーをたくさん使う雌花を作る余裕がなくなったキュウリは、維持コストが安くて済む雄花ばかりを咲かせるようにシフトしてしまうのです。葉っぱを守ることは、未来の雌花を守ることに直結しているのですね。

収穫量を減らさないための適切な摘心

収穫量を減らさないための適切な摘心
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イモムシによるダメージを最小限に抑えつつ、流れ果を防いでたくさんの雌花を咲かせるためには、仕立て方(整枝や摘心)のテクニックを上手に組み合わせることがとても大切になります。

おーしん菜園ではつる下ろし栽培なので節なり品種(節ごとに実がなる)を栽培しています。

親づるだけを伸ばすので葉の虫食いは大ダメージになるので本来切ってしまう子づるを伸ばして葉っぱ2枚で摘心します。子づるになるキュウリが収穫サイズになるころには上にも伸びているので子づるごと収穫します。

葉っぱの寿命は60日程度なので害虫に食べられても後から出てくる新しい健康な葉っぱに更新していけば楽しくキュウリを栽培していけますよ。

側枝の管理と着果のルール

子づるが伸びてきてそこにキュウリの実がついたら、その実の先にある葉っぱを2枚だけ残して、その先を摘心するのが基本のルールです。こうすることで、限られた葉っぱにしっかりと太陽の光が当たり、イモムシの被害に負けない効率の良い栄養工場を作ることができます。

また、地面から30センチくらいの低い位置(大体5節めくらいまで)についた最初の雌花や小さな赤ちゃん実は、もったいないと感じるかもしれませんが、小さいうちに全て摘み取ってしまいましょう。初期の株に無理をさせず、まずは根っこと株全体を大きく育てることにエネルギーを集中させることで、後からの収穫量が爆発的に増えていきますよ。

キュウリの害虫であるイモムシ防除法

キュウリの害虫であるイモムシ防除法
おーしん菜園

イモムシたちの正体と、彼らがもたらす怖いトラブルが分かったところで、ここからは大切なキュウリをイモムシから守り抜くための具体的な防除テクニックを見ていきましょう。化学農薬を何度もドバドバと撒くのではなく、家庭菜園ならではの優しくて効果的なアプローチがたくさんありますよ。

飛来と産卵を防ぐあんどんやネット

害虫対策の基本は、なんと言っても「最初から中に入れないこと」です。親であるガが飛んできて卵を産むのを物理的にブロックできれば、イモムシが生まれること自体を防げますよね。

苗を植え付けたばかりの初期の段階では、肥料の空き袋や透明なビニールシートを使って苗の周りを囲う「あんどん」を設置するのがおすすめです。

これは春先の冷たい風から苗を守る保温効果があるだけでなく、ウリ科の天敵であるウリハムシや、飛来してくる小さな虫たちが、一番大切な成長点(ツルの先端)をかじってしまうのを完璧にガードしてくれます。

株が大きくなってきたら、全体を目の細かい防虫ネットや寒冷紗で覆ってあげるのが理想的です。特に施設栽培や小さなトンネル栽培では、換気する隙間をしっかりネットで塞ぐことで、ウリノメイガなどの侵入を大幅に減らすことができますよ。

防虫ネットを使うときの注意点
防虫ネットは虫を防いでくれる心強い味方ですが、光を少し遮ってしまう(遮光)という側面もあります。ただでさえイモムシに葉を食べられて光合成が減っているときに、目の細かすぎるネットで日当たりが悪くなると、流れ果を増やす原因になることも。

ネットを選ぶときは、風通しと日当たりが良く、虫が通らない適度な網目のもの(1ミリ目目安)を選んで、ピンと張ってあげてくださいね。

見つけたらすぐに手作業で捕殺する

見つけたらすぐに手作業で捕殺する
おーしん菜園

家庭菜園のように栽培しているキュウリが数本程度であれば、一番確実でエコな方法が「見つけ次第、手で捕まえて処分する(捕殺)」ことです。これが結局のところ、最強のイモムシ対策だったりします。

イモムシたちは先ほどお話ししたように擬態が得意なので、ただ眺めているだけでは見つかりません。毎朝のパトロールのときに、以下のポイントをチェックする習慣をつけてみてください。

  • 葉っぱの一部が不自然に糸でくっついて折りたたまれている
  • 葉っぱの縁が丸く、または輪っか状に不自然にかじられて萎れている
  • 株元の土や下の方の葉っぱに、新しくて黒いフンが落ちている

これらを発見したら、その周辺の葉裏をめくってみましょう。糸でつづられた葉っぱがあれば、優しく開くと中にウリノメイガの幼虫が隠れています。

ウリキンウワバの幼虫は、葉の付け根(葉柄の近く)をぐるりと丸くかじる特徴(環状食害)があるので、葉っぱが急にダランと萎れて垂れ下がっていたら、その根元に十中八九潜んでいますよ。ピンセットや割り箸を使って、見つけたらすぐに捕殺しましょう。小さいうちに見つければ、被害は数ミリの穴だけで済みます。

卵を産み付けられないお酢スプレー

手作業での捕殺とセットでぜひ取り入れてほしいのが、お家にあるもので簡単に作れる自然派の「お酢スプレー」を使った予防対策です。ガの成虫はお酢や特定の強い香りを嫌うため、定期的にシュシュッと吹きかけておくことで、キュウリの株を産卵場所として選ばれにくくすることができます。

作り方はとってもシンプルです。純米酢や穀物酢をお水で大体300倍から500倍に薄めて、霧吹きに入れるだけでベースは完成。

これだけでも効果はありますが、さらにパワーアップさせたいときは、このお酢にトウガラシ(種を取ったもの)を数本と、潰したニンニクを1〜2片漬け込んで、1か月ほど熟成させた「酢トウガラシニンニク液」を作るのが私のおすすめです。

この特製液を水で薄めて、週に1〜2回、特にイモムシが卵を産み付けやすい「葉っぱの裏側」を中心にむらなくスプレーしてあげてください。お酢に含まれる有機酸の成分には、葉っぱの表面を健康にして、キュウリ自身の元気を引き出すおまけの効果もあるんですよ。ツンとした香りが漂っている間は、ガたちも近寄りがたくなります。

自然派の味方となるニームオイルの力

お酢スプレーに加えて、オーガニック栽培を楽しむ人たちの間で大人気なのが「ニームオイル」です。これはインド原産の「ニーム(インドセンダン)」という木の種から採れる天然のオイルで、古くからミラクルツリーとして親しまれてきました。

ニームオイルに含まれるアザディラクチンという天然成分には、虫たちが嫌がる強烈な苦味や独特の匂いがあります。これを吹き付けられた葉っぱをイモムシが食べると、「うわ、マズい!」となって食べるのをピタッとやめてしまう摂食阻害効果があるんです。

さらに、イモムシの体内のホルモンバランスを狂わせて、脱皮や成長をできなくさせてしまうという、自然派とは思えないほど画期的な働きを持っています。

ニームオイルを上手に使うコツ
ニームの有効成分は、熱や強い紫外線に当たるとすぐに壊れてしまうという繊浅な弱点があります。そのため、お湯で薄めたり、カンカン照りの昼間に撒いたりするのはNG。必ず冷たいお水で説明書通り(大体500倍〜1000倍)に薄めて、日差しが和らぐ「夕方の涼しい時間帯」に散布してあげるのが、効果を長持ちさせる最大の秘訣ですよ。

有機栽培でも使える微生物殺虫剤

「手で捕るのには限界があるけれど、どうしても化学合成された強い農薬は使いたくない」というときの強い味方が、BT剤と呼ばれる微生物から作られた殺虫剤です。代表的な商品名としては「デルフィン顆粒水和剤」や「ゼンターリ顆粒水和剤」などがあります。

これはバチルス・チューリンゲンシスという天然の細菌が作る結晶タンパク質を利用したもので、チョウ目(ガやチョウ)の幼虫であるイモムシだけに効果を発揮する特殊な防除資材です。

イモムシがこの成分のついた葉っぱを食べると、彼らの強アルカリ性の胃袋の中でだけ毒素に変わり、お腹を壊して死んでしまいます。人間の胃は酸性ですし、ハチやテントウムシといった大切な益虫たちにも全く無害なので、有機JAS栽培でも使用が認められているとても安全性の高い資材なんですよ。

BT剤の素晴らしいところは、食べたイモムシがその瞬間にマヒを起こして「すぐに食害をストップする」点です。実際に死ぬまでには2〜3日かかりますが、撒いたその日から葉っぱがかじられなくなるのは嬉しいですよね。

ただし、イモムシが実の中や巻きつづった葉の中に深く隠れてからでは葉を食べてもらえず効果が出ないので、必ず「虫がまだ小さくて、葉の表面をかじり始めたばかりの発生初期」に、葉の裏までしっかり届くように丁寧に散布してあげてくださいね。

キュウリの害虫イモムシ対策まとめ

ここまで、キュウリを愛する皆さんのために、ウリノメイガやウリキンウワバといった害虫のイモムシたちの特徴と、家庭菜園での優しい守り方についてたくさんお話ししてきました。最後に大切なポイントをおさらいしておきましょう。

  • ウリノメイガは葉を糸でつづり、実や茎にも入る強敵
  • ウリキンウワバはシャクトリムシ状に動き、擬態が超得意
  • 葉が減ると「流れ果」や「雄花の優勢化」という生理障害が起きる
  • 株数が少ない家庭菜園なら「見つけ次第の捕殺」が一番確実
  • 「お酢スプレー」や「ニームオイル」を定期的に撒いて産卵を予防
  • 困ったときは、天敵に安全な「BT剤(微生物農薬)」を上手に活用

家庭菜園でキュウリを育てる楽しみは、なんと言っても自分で手塩にかけて育てたもぎたての美味しさを味わえることです。

数株の栽培であれば、毎日のお散歩がてら株元や葉裏をちょっと気にしてあげるだけで、大きな被害になる前にイモムシたちをしっかりと食い止めることができます。見つけたらすぐに対処して、お酢スプレーで優しくバリアを張ってあげてくださいね。

なお、お薬の細かい登録内容や最新の安全使用基準については、変動することもありますので、気になる方は農林水産省の登録情報やメーカーの公式サイト等をご確認のうえ、ご自身の責任において健やかに楽しく使ってみてくださいね。

あなたの菜園で、みずみずしくて美味しいキュウリがこの夏もたくさん実ることを、心から応援しています。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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